最近のアメリカでは、Z世代を中心に「これってリセッション(景気後退)のサインかも?」と、ユニークなアイテムや流行をTikTokでシェアする文化が広がっています。彼らは、政府が発表するGDPや失業率といった堅い数値ではなく、日常の小さな変化や流行を独自の“経済のバロメーター”として捉えているのです。
例えば、「リップスティックを買う人が増えると不況が近い」とする“リップスティック指数”は、実は昔からある経済学の概念。それが今、TikTok上で再び脚光を浴びています。さらに、2000年代に流行したロウライズジーンズや、ちょっと不気味でかわいいフィギュア「Labubu」なども、“リセッションの兆候”としてネタ的に扱われているのです。
Labubuが経済の指標になる!?
Labubu(ラブブ)は、香港発のキャラクターフィギュアで、ブラインドボックス方式で販売されるコレクターズトイ。手に取りやすい価格帯で、K-POPアイドルの愛用やSNS投稿もあいまって、アメリカのZ世代の間でも人気が広がっています。
このLabubuが“景気後退のサイン”としてTikTok上で話題になるのは、「ちょっとした癒しを求めて、つい買ってしまう」心理があるから。高価な買い物は避けつつ、小さな喜びを求める行動に、若者たちは経済の不安を見出しているのです。
ロウライズジーンズ、エモ音楽、そして懐かしさ
また、ファッションの面でも「懐かしさ」がキーワードになっています。Y2K(2000年代)スタイルの代表であるロウライズジーンズや、エモ系音楽、ベビーティーなど、過去のトレンドが復活するたびに「これは景気が悪くなるサイン?」というコメントがSNSで飛び交います。
もちろん、これは本気で経済を分析しているわけではなく、半分は冗談。でもその冗談の裏には、「本当はちょっと不安」「自分たちの未来は明るくないかも」という感情が垣間見えます。
若者たちの経済観とミーム文化
Z世代は、住宅価格の高騰、学費の負担、将来の不透明さといった課題に日常的に直面しています。そんな中で、真面目な経済ニュースよりも、自分たちの感覚に合った「文化的サイン」を共有することで、不安を笑いに変えているのかもしれません。
TikTokやInstagramといったSNSを通じて、彼らは自分たちの言葉で経済を語り、遊びながら“世の中の空気”を敏感に感じ取っています。
このユニークな“リセッション指標”ミーム文化は、経済とカルチャーが交差する今の時代を象徴するトレンドのひとつ。真面目すぎず、でもどこかリアルな感覚を持つ若者たちの世界観は、これからも注目されていくでしょう。


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