最近、アメリカのSNS界で急速に注目を集めているのが「AIインフルエンサー」と呼ばれる存在。
見た目はリアルな人物そのもの、でもその正体は“完全にAIで生成された”キャラクターたちです。
とくに注目されているのが、“Mia Zelu(ミア・ゼル)”。彼女は架空の存在でありながら、Instagramで16万人以上のフォロワーを持ち、実在のファッションモデルのように活動しています。
AIインフルエンサーとは?
AIインフルエンサーとは、画像生成AIやディープラーニングを使って作られた「架空のSNSキャラクター」です。
その活動内容は、リアルな人間のインフルエンサーとほぼ同じ。ファッションを紹介したり、商品をPRしたり、フォロワーとコメントで交流したりします。
しかも最近のAIは、表情やライティング、背景のリアリティが人間とほとんど区別がつかないレベルに達しています。
なぜ今、人気なのか?
背景にはいくつかの理由があります。
・企業が使いやすい:スキャンダルリスクがなく、自由にブランディングできる
・コスト削減:撮影やヘアメイクの手間がかからない
・SNSアルゴリズムと相性がいい:インパクトあるビジュアルでバズりやすい
しかし問題も──偽情報と信頼性の低下
Getty Imagesの調査によれば、消費者の多くがAI生成キャラを「実在の人間」と誤認しており、これが信頼性の低下や誤情報の拡散につながると警告されています。
たとえば、Mia Zeluはヴィーガンライフやエシカルファッションを発信していますが、その発言が本人の思想ではなく「企業の戦略」だと分かれば、ユーザーの信頼は揺らぎかねません。
プラットフォームや企業の対応
CanvaやSamsungなどの企業は、AI生成であることを明示する「AIラベル」表示機能の導入を開始。
InstagramやTikTokも、AIによる画像投稿への対処を検討中です。
とはいえ、法整備や業界ガイドラインはまだ追いついていないのが現状です。
日本に広がる可能性は?
日本でもすでにバーチャルYouTuberやAIタレントは存在しており、SNS領域でも同様の波が訪れる可能性は高いです。
たとえば企業のSNSアカウントに“仮想社員”を導入するなど、マーケティング用途でのAI活用が増えるでしょう。
まとめ:私たちは「誰を信じているのか?」
AIインフルエンサーは、単なる流行ではなく、「SNS上の信頼」や「人間性とは何か」という根本的な問いを私たちに突きつけています。
便利さと引き換えに、私たちは“本当のつながり”を失っていないでしょうか?
このSNSの未来像を、私たち一人ひとりが見極める時が来ているのかもしれません。


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